CDの売り上げが減る一方で、ライブの興行収入が増えている、という話は、2009年位からある。個人的な実感としても、音楽CDにお金を注ぎ込んでいたのはこの位までで、最近はもっぱらライブに月何千円と注ぎ込むようになった。
- 音楽産業のビジネスモデル研究会 報告書 2009年5月 経済産業省
- CDの販売減に反比例して増える公演数、ライブ市場は有望か? 日経エンタテインメント! 2012年8月13日
- 1600億円-音楽業界でまさかの「逆転現象」発生中 プレジデント 2013年2月18日号
個人的な要因としては東京に移り住んでそれまでよりも気軽にライブに参加出来るようになったというのが大きい。でも環境的な要因を考えると、それよりもインターネット上の音楽配信やら動画配信が身近になったというのが大きかったと、今になると思う。音楽が手に入りやすくなった反面、相対的にライブの価値が上がったし、インターネットのおかげでライブの情報が手に入りやすくなった。
この頃は初音ミクさんとかニコニコ動画とかのおかげでインディーズ的な音楽がかなり市民権を得ているという環境も、一つの大きな流れだったとは思う。それ以前からmuzieとか同人音楽とかには面白い世界があったけど、それが一気に花開いた。
昔は、インターネット上にマルチメディア・コンテンツが溢れてきて、てっきり引きこもってPCの前でカウチポテトな世の中になるのかと思っていた。ところが現実にはコンテンツやアーティストの情報が手に入りやすくなった事で、ライブに行く人が増えているというのが、何だかとっても面白い現象だなと、思って見ているのです。