一汁三菜

自分が楽しいと思うこと、マラソン、旅行、その他日々の記録をしたい。

読了: 片桐はいり「もぎりよ今夜も有難う」

片桐はいり「もぎりよ今夜も有難う」を読んだ。女優として活躍される前後で働いていた映画館のもぎりとしての様子を書いたエッセイです。1エピソードが数ページくらいなので、隙間時間に読むのに重宝しました。

もぎりよ今夜も有難う

もぎりよ今夜も有難う

今のキチッとした毎回入れ替え制の映画とは異なる、大らかな時代を感じさせられます。「上映中に観客が大盛り上がり」というのも、今ではなかなか見かけない光景です。面白いエピソード、困ったエピソード、その一つ一つに微笑ましさや懐かしさを感じずにはいられません。

影響されやすい性格な物で、この本を読んでいる間は何とはなしに「たまには映画館に足を向けてみようか」という気持ちになっていました。結局上映中の作品一覧を眺めただけで終わってしまい、実際に映画館に足を運ぶことは無かったのですが。

京都マラソン2015

2015年2月15日に京都府京都市で行われた、京都マラソン2015に参加しました。今年初のフルマラソンでした。都市型フルマラソンのレースは東京マラソン神戸マラソンなど今まで何度も抽選落ちを喫しているので、この京都マラソンが自分にとっては初めての都市型マラソンへの参加でした。京都マラソン自体も2度目の応募で抽選をかいくぐることが出来ました。とはいえ、別に都市型マラソンが開催規模以外の面で他の大会と比較して、何がどうという訳でも無いのですが。小規模なレースでも大規模なレースでも、走る距離は同じです。

http://instagram.com/p/zGZ-zEQo9t/

ランナーズアップデートの速報値を参照すると、記録は以下のような感じでした。

通過地点 スプリット (ネットタイム) ラップタイム 通過時刻
5km 00:32:24 (0:28:33) 0:28:33 09:32:24
10km 01:02:15 (0:58:24) 0:29:51 10:02:15
15km 01:31:07 (1:27:16) 0:28:52 10:31:07
20km 02:00:28 (1:56:37) 0:29:21 11:00:28
中間点 02:06:56 (2:03:05) 0:06:28 11:06:56
25km 02:31:34 (2:27:43) 0:24:38 11:31:34
30km 03:04:19 (3:00:28) 0:32:45 12:04:19
35km 03:36:30 (3:32:39) 0:32:11 12:36:30
40km 04:12:37 (4:08:46) 0:36:07 13:12:37
Finish 04:27:33 (4:23:42) 0:14:56 13:27:33

京都マラソンの感想

走りやすいのはもちろんのこと、参加しやすい大会であったように思いました。京都の街中を走るということで、あちこち観光地の横を通り過ぎることがあります。観光地の近くになると、その観光地の名前を書いたプラカードが掲示されており、走りながら観光地を見て楽しむことができました。

また、レース後に汗を流すことのできる銭湯の一覧を記した銭湯マップが事前に郵送されていました。実際のレース後には、スムーズに身支度を整えることのできる導線がしっかりと整備されていたりして、ジョギング用の薄着のままで寒空の下で震えていなければならないという事もありませんでした。

いくつか例を挙げましたが、「こうなっていると便利」という事がとことん盛り込まれた運営がされていたおかげで、非常に参加のしやすいレースでした。とてもありがたいことです。

http://instagram.com/p/zIC5tVQowi/

レース

レースが始まる前は、出場人数も16,000人と多いし、京都マラソンはコースが狭いと聞いていたので、あまりタイムは狙わずに周りの風景写真の撮影でもしつつ、のんびり走るつもりでいました。実際、仁和寺やら今宮神社の写真を撮ってみたりしています。そんな感じで、割とお祭り気分で気楽に走っていました。それほど力を入れていなかったこともあり、中間地点の通過は2時間3分でした。

中間地点を過ぎて北山通のだらだらした上りを上っていると、いわゆる「30kmの壁」がやってきました。じわじわと、しかし知覚できる程には急激に、自分の意思とは関係無く脚が動かなくなっていきます。自分の場合はいわゆる「30kmの壁」がだいたい25kmくらいでやってくる事が多いのですが、今回もいつも通りに25km地点近くでやってきました。普段ならここで歩いてしまう所ですが、今日は妙に心に余裕があったせいか「おー、きたきた。たまには少し耐えてみようか。」という気分になりました。そう思ってしばらく走っていると、脚の動かないつらさは2-3kmもしないうちに消滅。脳みそが慣れたのかもしれません。「なーんだ、こんなもんか。」と、一人ほくそ笑んでいました。

鴨川から京都の市街地に入ると、途端に目の前の風景が一変します。京都御所の脇を走りながら、

そこからゴールまで順調に走り続けていけるかというと、そうは問屋が卸さず。今度は胃が消化を拒み始めました。水の飲み過ぎもあったと思うのですが、走りながら気持ち悪くなってきてしまいました。場所は京都市役所。こういった場合(というか何か異常が起きた時の常として)、少し休めば良くなるという鉄則があります。大人しく歩くことにしました。「歩かなければ4時間15分で走りきれる」というのは頭の中にありましたが、同時に歩いても4時間30分は切れそうだという計算もあり、歩いてしまいました。この瞬間が、このレースで自分自身に負けた瞬間でした。

その後ゴールまで5kmくらい、京都市街ではだいぶ歩いてしまいましたが、脚が痛くなったりすることもなくゴール。

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続けざまに色んな苦痛がやってきましたが、そのたびに「ハハハ、そうかー、今度はこう来たか。次はどんな苦しみが待っているんだろう。」と、次々にやってくる試練が不思議と楽しみになってしまうような心の余裕が今回のレースにはありました。フルマラソンを走るようになって何年も経ちますが、フルマラソンを走る前は未だに大きなプレッシャーがあります。しかし今回のレースでは、初めて「フルマラソンとはこういう物だ」という物が自分の中に見えてきた気がしました。きっとそんなうまくいくほど甘い訳は決して無くて、レースごとに様々な思いもよらぬことが起こる物だろうとは思います。しかしながら、不思議と自分の中で根拠の無い自信が生まれたレースになりました。

今は、次のフルマラソンが楽しみになっています。それでもきっとレース前には、プレッシャーで押し潰されそうになっているだろうとは思いますが。


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読了: 吉本ばなな「キッチン」

吉本ばなな著「キッチン」を読んだ。初出が1987年という事で、もう27年と少し前の作品になる。本として出版されたのは1988年の事。Kindleストアの2月1日のセールで、199円で配信されるというお知らせのメールが届いていなかったら、多分一生読むことは無かったんじゃないかと思う。

キッチン

キッチン

でも、読んで良かったです。1つ1つの言葉の選び方がとても心地よくて、自分の好みに合う1冊でした。物語自体も儚い人間の関係性を描く綺麗な物語でしたが、それ以上に文中の言葉遣いの美しさにとらわれた一冊でした。

JTU第3種公認審判員講習を受けた

JTU第3種公認審判員講習会を受講してきました。東京都トライアスロン連合が主催する講習会が2月15日にあるのですが、都合が合わなかったので、神奈川県トライアスロン連合の主催する講習会に参加しました。講習料は1,000円で、 県外参加の場合は+1,000円。さらにルールブックが900円です。

会場は、横浜駅を出てすぐの所にある「かながわ県民センター」の会議室の一室。当日集まったのは20人弱くらい。講習自体はルールブックを輪読しながら、講師の方がそれに解説を加えるという形式でした。最後に15問ほどの確認テストを全員で解いて終了。9時に始まって、予定の12時を少し超過して12時20分くらいに終了しました。2種の取得を目指す方は午後に試験がありますが、3種は午前の講習会のみで終了です。

帰りに公認審判員資格証をいただきました。せっかくなので、競技者として参加してばかりではなくて、運営側のお手伝いをする側にも回れると良いです。

第6回東京・赤羽ハーフマラソン

東京都北区の荒川河川敷で行われた、「第6回東京・赤羽ハーフマラソン」に参加してきました。

種目 ハーフ男子陸連登録の部 (21.0975km)
ネットタイム 1時間57分15秒
グロスタイム 2時間00分17秒
種目別順位 500位 / 530人中
総合順位 3384位 / 5213人中

記録はRUNNETの結果より。

http://instagram.com/p/y1ehKfQozR/

コースは、谷川真理ハーフマラソンの上流コースそのまんまでした。東北本線の新赤羽大橋をスタートして上流方向へ向かい、東京外環道の幸魂大橋の少し先を折り返してくるコースです。季節柄風向きは北風なので、行きは向かい風、帰りは追い風になりました。

陸連にお布施をしていると、公認レースでは「最前列から出走できる」という特典がついている事があり、今回のレースも最前列から出走出来る大会でした。しかしハーフマラソンを走るのに2時間かかる人間が最前列からスタートするのも何だか恥ずかしいので、最後尾からスタートしました。

前日に14km走っていたのでコンディションにやや不安がありましたが、前半はいつも通り。荒川の河川敷はいつも風が強くなりがちですが、この日は風も穏やかで、とても走りやすい日でした。

8km地点に差し掛かったあたりから、雨が降りだしてきました。天気予報でも雨の予報だったので覚悟はしていましたが、やはり冬の冷たい雨。一気に体温が下がります。折り返し地点を過ぎてから追い風なのでペースを上げるつもりでしたが、ずるずるとペースが落ち続けていきました。雨は止むことはなく、ゴール地点までずっとずぶ濡れのまま走り続けました。

終わってみれば、記録は1時間57分15秒。風が無かったのと渋滞が無かったおかげで、先週よりもタイムは上がっていました。雨が無ければもう少し行けたかなーという気がしなくもないですが、また次の機会に頑張ることにします。

レース後は身体が冷えきってしまっていたので、橋の下で着替えてそそくさと帰宅。乗り換え途中の霞ヶ関駅でC&Cのカレーを食べて、ようやく生き返りました。

第37回 神奈川マラソン

2015年2月1日(日曜日)に、神奈川県横浜市磯子区で行われた「第37回 神奈川マラソン」に参加してきました。

種目 ハーフマラソン 一般男子 (21.0975km)
ネットタイム 1時間58分33秒
グロスタイム 2時間01分45秒
種目別順位 1124位 / 1583人中
総合順位 3360位 / 4911人中

完走証は後日郵送なので、記録はRUNNETの大会結果より。

http://instagram.com/p/yjszGHQo2d/

磯子駅の駅前が会場なのでとても参加しやすく、そのおかげもあってか例年参加者数がとても多いレースです。しかしながら走路がそれほど広くなく、最初から最後まで渋滞に悩まされます。そして海沿いで行われる大会という事もあり、毎年強風に悩まされる大会でもあります。強風の割には参加すると良い記録が出やすいので、験担ぎにと思って比較的頻繁に出場しています。去年は同日開催された別のレースに出ていたので、こちらには申し込みませんでしたが。

レースは最初の1kmが5分45秒位でした。時計を見た瞬間、それほど渋滞の影響を受けずに済みそうだと胸を撫で下ろしました。風もこの時点ではそれほど強く感じず、ペースを維持しながら南横浜火力発電所に向かって走ります。3kmくらいから前を見通せるようになり、自分のペースで走ることが出来るようになりました。

横浜火力発電所を折り返して、一路IHI横浜第二工場を目指します。7km地点くらいで、トップ選手とすれ違い。こちらは5分40秒/kmで走っていて7km地点なのに、トップ選手は14km地点。3km/分を切るペースだったんでしょうか。さすがにそこまでは行っていないと思うのですが。

さて、3km地点くらいから早速膝が重くなっていました。明らかに練習不足が祟っているので仕方が無いのですが、それでも走り続けると徐々に慣れてきます。IHI横浜第二工場内の10.5km地点折り返しで、59分45秒。このままのペースが維持できれば2時間を切れます。自分は後半バテやすいのであまり期待出来ないなという気持ちが若干しましたが、最初の方にやや渋滞にハマってペースダウンしていた事を思えばきっと切れるはずと信じて、もう一度南横浜火力発電所を目指します。

2周目は、風が気になるようになってきました。前を向くのがつらくなるほどの強風という訳でもなく、ややペースダウンしてしまう位の風がところどころ吹きつけてきました。南横浜火力発電所に向かう時は追い風だったのでだいぶ楽でしたが、帰ってくる時は風の影響をモロに受けました。

16km地点で時計を確認したところ、ちょうど1時間30分を回ったところでした。残り5kmを30分で走れば良いということで、6分/kmが出せれば2時間切り達成です。ここまで5分40秒/kmを下回るペースを出す事は無かったので、これならば行けそうだと確信しました。気を抜くと本当にギリギリでゴールする位のペースまで落ちてしまうので、ペースアップを心がけます。

湾岸道路に戻ってきて、残り2kmはロングスパート。初めてハーフマラソンで6分/kmを切った時も、この区間でロングスパートをかけていたのを思い出しつつ、このレースの最後の区間を走っていました。最後の最後、ゴール直前になって本気のスパートをかけてくる人たちに抜かれつつ、2時間切りで無事にゴール出来ました。よかったよかった。

第9回 下野市 天平マラソン大会

2015年1月12日(月曜日)に、栃木県下野市で行われた「第9回 下野市 天平マラソン大会」に参加してきました。

種目 ハーフマラソン 高校生以上39歳以下男子 (21.0975km)
グロスタイム 2時間0分11秒
ネットタイム (手元の計時) 1時間59分43秒
種目別順位 129位

http://instagram.com/p/xzEwdawo4w/


大晦日からずっと腰を痛めていて、10日間以上全く走ることが出来ず、自宅に居る時はずっと寝たきりの生活をしていました。大会当日もまだ完治したとは言いがたく、どの程度走れるものかとかなり心配をしていました。前日に試走でもしておけばよかったのですが、なんだかんだで試走をする暇も無く、ぶっつけ本番でレースに臨みました。

http://instagram.com/p/xvU4y1Qox5/

そんなわけで、最初の5kmは慎重にスタートしました。田んぼの中のあぜ道を走るコースで、強風が吹いていたら周りに遮る物が何も無いので風との戦いになっていただろうと思います。幸いにしてほぼ無風状態だった為、向かい風や舞い散る砂に悩まされる事はありませんでした。5km走り終えた時点でも腰への痛みは全く無かったので、ギアを切り替える事にしました。

とはいえ全く練習せずにずっと寝たきり生活をしていたので、そう速く走れる訳でもありませんでした。10km地点を過ぎた所でのタイムは58分。2時間を切るには少し時間が足りません。またペースを上げようと試みますが、なかなか脚が動かず。余裕を持って2時間を切るというペースまで上げることはなかなか出来ません。

結局は1時間59分43秒でゴール。グロスでは2時間を切れませんでした。とはいえ、レース前には完走出来るかどうか不安だった事を考えれば、完走出来た上にネットタイムで2時間を切れたことは望外の喜びです。

ゴール後には、かんぴょう汁を頂きました。

http://instagram.com/p/xzE1N6Qo42/