一汁三菜

自分が楽しいと思うこと、マラソン、旅行、その他日々の記録をしたい。

1月2日の都心

基本的に年始には実家に挨拶をする為に帰省する事にしているのだが、1回だけ年末年始を東京で過ごした年がある。その年の1月2日には、思い立って全国的に知られているイベントに参加しようと思った。それが「箱根駅伝」と「皇居一般参賀」だった。

箱根駅伝の選手は、朝8時に東京・大手町の読売新聞本社前をスタートした後、10分もしないうちに日比谷を通過する。8時ぎりぎりに日比谷駅に降り立ってみると、沿道の観客はそれほど多くない。大手町のスタート地点でスタートの号砲を見に行く人が多いせいなのかもしれない。帝国ホテル前に陣取って、選手の通過を待つ。しばらくすると道路が封鎖され、大会運営関係者から応援旗が配られる。選手の通過はほんの一瞬。「がんばれー」と声をかける間に、選手の一団は遥か彼方に走り去ってしまっている。

都心で公道を封鎖して行うイベントなので、交通への影響は大きいのだろうなと思いきや、交通規制は選手が通りすぎる瞬間の10分間程度。往路なのでまだ選手が一塊に固まっているからというのもあるのかもしれないが、交通規制は非常に手際がよく、影響を最小限に留めているのが印象的だった。

その後有楽町駅前まで行って朝食を食べ、皇居一般参賀へ向かった。第一回目の皇居一般参賀は朝10時から。その第一回に行く為には、1時間程度前から並んでもぎりぎりという所。皇居前にずらりと並んだ人達に混ざり、手荷物検査を受けたりしながら時間がすぎるのを待つ。

時間になるとゆっくりと人の群れが動き出す。二重橋を渡っていく人を前に見ながら、自分も歩を進めていく。皇宮警察の護衛が門扉に張り付いているのに圧倒されつつ、宮殿へ入る。全員の入場が終わると、天皇陛下を始めとする皇族がお出ましになる。天皇陛下がお言葉を述べられ、退場される。そうしたら国民も宮殿東庭から退場となる。

テレビでよくみる行事ではあるのだけれども、それに1日のうちに2つも参加できるというのが面白い。一生のうちに一度くらい参加してみるといいかもしれない。