一汁三菜

自分が楽しいと思うこと、マラソン、旅行、その他日々の記録をしたい。

RFC 5540: 40 Years of RFCs

1969年4月7日に最初のRFCであるRFC 1が発行されてから、40年が経ちました。それを記念するRFCRFC 5540 - 40 Years of RFCsとして発行されています。短いので軽く翻訳してみました。

誤訳などのご指摘は、コメント欄やEメールなどでいただけると助かります。

あらまし

RFCは、RFCシリーズの40周年を記念する物である。

1. RFCとJon Postel

40年前の今日、最初のRequest For CommentであるRFC 1がUCLAにおいて発行された。これは主にコンピューターネットワーク、とりわけインターネットのプロトコルについての、現在では5400を越える文書(およそ160,000ページ)に及ぶシリーズの始祖である。RFCシリーズはアメリカ政府が資金援助をする研究活動の中から生まれ、後にInternetとなるARPANETを作り出した。IETFが1980年代中頃に組織された時、RFCIETFの標準の主要な発行手段となり、ベンダーやユーザーコミュニティを軸とするようになった。

最初の29年間は、Jon Postelが、彼が1998年に早すぎる死を迎えるまでその日まで唯一のRFC編集者であった。Postelは、Joyce K. Reynoldの多大なる助けを借りながら、RFC文書の収集・編集・オンライン出版・記録の責任を負っていた。1978年から1998年まで、PostelはCalifornia州Marina del ReyにあるUSC Information Sciences Institute (USC/ISI)の研究科学者であった。PostelはISIのComputer Networks Divisionの所長であり、初代のIANAでもあった。

RFC 1から30周年の記念と、壮大なJon Postelの貢献に対する賛辞として、RFC Editorは1999年4月7日にRFC 2555を発行した。このRFCには、3人のネットワーク・パイオニアについての思い出が書かれている。RFC 1を執筆したSteve Crocker、我々を長い視点から導いてくれるVint Cerf、そしてRFCシリーズの中年代に重要な役割を果たしたJake Feinlerである。

さらに10年が経ち、我々はRFCシリーズの40周年を迎えた。このシリーズはこの10年間で2倍以上の量になっており、遠く将来に渡ってこの勢いが続いていくことが予想される。RFC 2555に書かれている良い出来事は、10年経った今でも続いている。

  • Jonが亡くなってから、Joyce ReynoldsとBob BrandenがRFC Editorの機能を継続する為に、USC/ISIに小さな組織を作った。これはPostelの計り知れない尽力を続け、またインターネットコミュニティへの貢献を提供する事により、Postelに敬意を表したいという希望から起こっている。
  • 1998年までアメリカ政府から受けていたRFC Editorへの資金援助は、Internet Societyによって引き継がれていた。1998年から2006年まで、ISOCは一連の年間契約とその延長の元でRFC Editorに資金提供をしてきた。ISOCは2007年にこの機能を競争入札に出し(USC/ISIがRFC Editorのサービスを2007年から2009年に渡って提供する事が選ばれた)、2009年以降の契約は再度入札にかけられる予定である。
  • 2009年までに、RFC Editorの機能について大きな変化がおきる。新しい組織か組織群が、1978年からUSC/ISIで行われてきたこのサービスを引き継ぐ。
  • 多くの改善がRFCの編集プロセスを効果的かつ透過的にしている。
  • RFC Editorは、インターネットとネットワークについて広く深い知識を持つ人々のグループである、RFC編集理事会を設立した。この理事会の主要な機能の1つは、独立した投稿手順の中でRFCを査読する事によって、RFC Editorを補助する事である。
  • RFC Editorの機能についてコミュニティの議論を得る為に、メーリングリスト rfc-interest@rfc-editor.org が作られた。

2. セキュリティについての考察

本文書はセキュリティの課題となる事柄を取り上げていない。

3. 謝辞

過去31年に渡りコミュニティにおける役目を果たしてきたことは、USC/ISIにとって名誉である。

4. 参考文献

(省略)

著者連絡先

RFC Editor

EMail: rfc-editor@rfc-editor.org