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一汁三菜

インターネットのインフラよりな技術の話題、Web周りの技術的な話題、趣味のマラソン、旅行、その他日々の記録をしています。

読了: 山野井泰史「アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由」

重めの文庫を読むだけの体力と時間がこのところ無く、何を読んでも途中で挫折を繰り返しています。なので、軽めの新書に手を伸ばしてみました。

この本は、以前読んだ「垂直の記憶」の著者が書いた本です。「垂直の記憶」と内容的には被る部分もあるのだけれども、垂直の記憶で書かれているような主観的な文章からは離れて、客観的に自分の行動を振り返るような書きぶりになっています。

前作と比べて異なっているのは、「アルピニズムと死」のタイトルにもある通り、周りの登山家の死にも触れられているところ。具体的な死の表現は冒頭を除きあるわけではありませんが、過去に共にした登山家の死や行方不明はそこここに表れてきます。

とはいえ全体的に見てみれば「死」を主題に扱ったというわけではなく、むしろ自身の登頂失敗の回顧録といった趣が強くでています。登頂失敗を裏返してみれば、極限状態においても危険性を判断して撤退を決断したということです。ここが、なぜ危険度の高い登山方法を取りつつも難易度の高い山に挑んでいながら、今でも生きていることが出来ているかという主題につながっているのではないかと感じました。

映画「宮古島トライアスロン」

全日本トライアスロン宮古島大会が開催される当日に、テアトル新宿で映画「宮古島トライアスロン」を観てきました。

ドキュメンタリーだし、出場者視点でしか描かれないという事もあり、普段トライアスロンをやらない人が楽しむのは厳しいだろうなあという印象。NHKで放映されるような誰にでも受けるような描かれ方ではありません。レース中にインタビューやらナレーションやらが入る訳でもないので、レース展開や苦しさを感じるところは経験者でないと察する事が難しそう。

撮影した大会当日は気温が高かったそうなのだけれども、その割にはみなさんランの足取りが軽くて素晴らしかった。LUMINAの編集長のランでの表情が、水分過多に陥っている人特有な感じになっているのが観ていて痛々しかった。自分もしょっちゅうなるので気持ちはとてもよく分かります。作中では胃腸薬をもらっていたので、なるほど胃腸薬を携行するという手があるのかと一人感心していました。

自分は今年ロングを走る事が出来るかなあと、少々不安になりつつある昨今です。

さが桜マラソン2015

2015年4月5日(日曜日)に、佐賀県佐賀市神埼市で行われた「さが桜マラソン2015」に参加してきました。結果は惨憺たるもので、2ヶ月前の京都マラソンと比べて50分もかかってしまいました。

種目 マラソン 総合男子 (42.195km) マラソン30~34歳男子
グロスタイム 5時間22分16秒
ネットタイム 5時間17分10秒
種目順位 454位
総合順位 4054位

https://instagram.com/p/1GKOw1Qo0B/

前日の天気予報では強い雨が降る予定で、その時点で既に出場せずに帰る気満々で居ました。レースに出場する準備は一応してきた物の、あまり走る気分にもなれずに、ちょっと観光したら帰るつもりでした。

が、翌日。ホテルでビュッフェ形式の朝食を摂りながら外を眺めると、雨は一滴も降っていませんでした。雨が降っていないのにそのまま帰るという訳にもいかず、「どうせレースが始まってから降ってくるのだろう」とかなり憂鬱な気分になりつつも、レースに出場できる仕度をして会場へ向かいました。

この大会は荷物預かりは封筒に貴重品を入れて預かってもらえるだけなので、宿泊の為の荷物は佐賀駅のコインロッカーへ入れておきました。みな更衣室に荷物を置いていきます。

9時にレーススタート。この時点でもレーススタートしてしまった事をかなり後悔していたのですが、この気持ちの入らなさが後半に響く事になります。

道幅はコースの全てにおいて十分に広くあるおかげで、スタート直後から最後までずっと渋滞に悩まされる事はありませんでした。コースは、スタート直後は南に進路を取り、佐賀県庁をぐるっと一周。その後は北へ進路を取り、概ね吉野ヶ里歴史公園を往復してくるというコースです。

当日は気温が20℃くらい、湿度が90%以上と、高温多湿のレースとなりました。加えて、後半は晴れて日が照りつけるようになったおかげで、暑さや脱水症状に悩まされるレース展開となりました。

順調に6分/kmのペースを維持して走っていたのですが、16km地点を過ぎたあたりで早くも歩き始めてしまいました。20kmに到達する前に歩き始めてしまうのは、確か篠山ABCマラソン大会に出場した時以来だと思います。

吉野ヶ里歴史公園の給食所でそうめんやらぜんざいなんかをいただきつつ、走ったり歩いたりを繰り返していたら、ついに5時間のペースランナーに抜かされてしまいました。さすがにフルマラソンで5時間オーバーになってしまった経験は無かったので、必死についていきました。4kmくらい必死についていった物の、給水を摂っている間に置いてかれてしまいました。しかしペースランナーについていくのにも必死という時点でかなりやられているので、致し方無しではあります。

高温多湿にやられている人が多いのか、自分よりも速いブロックからスタートしたランナーもたくさん歩いていました。救急車のサイレン音を聴く回数も他の大会よりかなり多めで、それだけ厳しい環境だったのだろうと思います (自分への言い訳でもありますが)

最後の1kmだけはどうにか歩かずに走り、無事に完走できました。走り終わってみると脚にはまだ全然余裕があり、代わりに呼吸器や消化器がすっかりやられています。もっと追い込んで走れるくらいに呼吸器を復活させる事が当面の課題です。

https://instagram.com/p/1GKWTXQo0Q/

ゴールした時の総合順位が4054位だったおかげで、末尾54位の人に贈られる「ラッキー賞」をいただきました。最初、米がもらえると聞いた時は「米袋をもらっても持って帰れない!」と思ったのですが、もらってみるとサトウのごはんでした。米袋じゃなくて助かりました。

https://instagram.com/p/1GK_68Qo12/

これで今シーズンのマラソンのレースは全て終了です。サンスポはなももマラソンがDNSだった以外は、全てのレースに出場する事が出来ました。記録が出ていないのは練習をしていないせいなので仕方が無いのですが、走るとやはり気持ちが優れるので、夏場も継続的に走り続けていくのが目標です。とはいえ、暖かくなってきた事なので、今後はマラソンシーズンが再びやってくるまではロードバイク中心の生活にしていくつもりです。

最後に。佐賀県スクウェア・エニックスとコラボーレションをしているという事もあり、至る所でタイアップを見かけました。写真は佐賀駅改札横。

https://instagram.com/p/1GKIMAwozp/

目黒川の桜並木

この間の週末に、都内の桜も満開宣言が出ていました。近所の目黒川も桜の名所として有名で、先週末は多くの人が桜見物にやってきていました。

https://instagram.com/p/06JCFiQo4V/

この時期だけは必ず目黒川沿いをジョギングしようと決めていて、今年も何度か早朝ジョギングに行って来ました。

https://instagram.com/p/06IyZcwo3x/

葉桜になった後も、しばらくは川面に散った桜の花びらが水面を一面の桜色に染め上げる光景を楽しむ事が出来ます。

2015年のトライアスロン出場予定に悩む

今年もそろそろトライアスロン大会への申込が始まってきていて、さてどうした物かなと思案中。毎週のように全国各地で数多くの大会が開催されるマラソン大会とは違って、そもそも大会数が少ない。それに加えて暑さを避ける為にレーススタート時刻が遅くとも午前8時スタートなので、電車で1~2時間の所で開催されるレースでも前泊を要する事が多い。

それでも去年は前泊を要する大会に4回も出場(うち1回は体調を崩してでDNS)したのだけれども、今年はちょっと同じ事をする気力が起きない。なので東京近郊のレースに出場したいのだけれども、ショート・ディスタンス以上の距離があるレースに出場したいという希望を入れると、途端に選択肢が狭まる。

なので、未だにどのレースに出場するか迷っています。今年は一昨年と同じく数を抑える、というのもまた一つの選択肢ではあるのですが。

第25回 熊谷さくらマラソン大会

2015年3月22日(日曜日)に、埼玉県熊谷市で行われた、第25回熊谷さくらマラソン大会に参加しました。2013年にも参加しているので、2年ぶりの参加になります。

https://instagram.com/p/0hLTRTwo7f/

桜の季節にはまだ早く、ソメイヨシノはまだ開花の素振りも見せていません。ですが堤防には菜の花が咲き誇り、品種は分かりませんでしたがピンクの花をつけた木が沢山ありました。

種目 ハーフマラソン 一般男子 (21.0975km)
グロスタイム 2時間4分28秒
ネットタイム 2時間02分09秒
種目別順位 623位

https://instagram.com/p/0hMTKkQo83/

世間は板橋マラソンに参加する人が圧倒的に多そうな感じですが、自分はあえて遠方の熊谷さくらマラソン大会へ。荒川は他のレースで嫌というほど走っているので別にいいかな……という気がしてしまっていて、あまり積極的に参加する気になれていません。

本大会もゼッケンは事前送付だったこともあり、会場入りはやや遅めに。のつもりが、大会参加準備に手間取ってしまい、さらに出発が20分遅れることに。結果的に、大会会場入りはスタートの15分前と非常にぎりぎりでした。移動中に走る準備を全て整えておき、会場についたら上着を脱いで荷物を預けるだけという体制を整えたおかげで、どうにかスタートには間に合うことが出来ました。

先週くらいから暖かくなってきたおかげで、今日も気温はかなり高め。午前9時時点の気温は9.8℃。12時には15.9℃まで上がりました。スタートして2kmくらいまでは大量の人の中で自分のペースを守ります。人が多くて道幅が狭かった割には、あまり前が詰まる事もありませんでした。

タイム的に良かったのは最初の6kmくらいまででした。とはいえ身体の方はこの時点でかなりしんどく、脚が全く動きません。市街地を抜けて、JR高崎線の線路沿いを走るあたりから気持ちも萎えてきます。

後半はあちこちをくねくねと曲がります。14kmすぎくらいから1kmあたりのペースが6分を超えるようになってきました。こういうレースの常として、老人ホームの前を通ると入居者の方々が揃って外に出てきて手を振っている光景に非常によく会うのですが、今回も2, 3回ほどそういう場面がありました。個人的にはとても励みになる瞬間です。特に今回のような、うまくいっていないレースにおいてはなおのこと。

最後はラストスパートをかける事も出来ず、立ち止まらないように心がけながらゴール。ゴール会場の陸上競技場に入るところで、10kmの部のゲストランナーとして参加していた渋井陽子さんに、物凄いスピードで追い抜かされました。

序盤戦から、今季何となく毎レース目標にしている「ハーフマラソンで2時間切り」を達成出来そうにないなという予感がしていましたが、結果はやはり2時間2分。今回この2分は大きかったです。これで今シーズン参加予定のハーフマラソンは全て終わりました。4月や5月に申し込む事も考えていたのですが、考えているうちに申し込み期限を過ぎてしまいました。

https://instagram.com/p/0hMX8mQo8-/

読了: 山本文緒「なぎさ」

山本文緒さんの「なぎさ」を読んだ。

なぎさ (単行本)

なぎさ (単行本)

しばらくの間断筆が続いていて、yom yomで5年ぶりの小説が掲載された時にはとても嬉しかった事を覚えている。そして今回、15年ぶりの長編小説。新作が読めるという事を半ば諦めてしまっていただけに、新作が出ているのを見かけた時もとても嬉しい気持ちになった。といっても発売は2013年10月という事で、1年間半もの間気づいていなかったのだけれども。

登場人物の細やかな心の揺れ動きの描写や、最終的に大団円という訳ではないけれども落ち着く所に落ち着いたというストーリー展開は、山本文緒さんだなあと思う。最後の数十ページを読んでいる時の満足感がとても高い。