前回の記事で、ソースコードがmakeによってコンパイルされて実行ファイルが出来上がりました。
では次にインストールが出来るようにします。
前回の記事で作ったCMakeLists.txtの最後に、次の一文を書き足します。
INSTALL(TARGETS hello RUNTIME DESTINATION bin)
そして再びcmakeを実行して、Makefileを作り直しましょう。出来上がったMakefileを使ってmake installと実行すると、helloコマンドが/usr/localあたりにインストールされます。WindowsならばC:\Program Filesあたりにインストールされます。
インストール先を/usr/local以外にしたい時は、make edit_cacheを実行します。すると対話形式でCMakeの変数を操作できるメニューが現れます。そこでCMAKE_INSTALL_PREFIXを/usr/local以外の値にしましょう。
メニューを使わずにコマンドラインからインストール先を決定したい場合には、cmakeの実行時に、
$ cmake -D CMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr .
とすれば、予めインストール先を変更する事が出来ます。