一汁三菜

インターネットのインフラよりな技術の話題、Web周りの技術的な話題、趣味のマラソン、旅行、その他日々の記録をしています。

映画「あん」を観た

シネスイッチ銀座で「あん」を観てきた。シネスイッチ銀座と言えば、先日読んだ「もぎりよ今夜も有難う」の舞台となった銀座文化劇場のリニューアル後の劇場。感慨深い物を感じます。

ドリアン助川さんが原作という事で、何の前評判も聞かず、原作も読まずに劇場へ向かいました。ドリアン助川さんと言えば自分が中学生くらいの頃に毎週土曜日深夜にラジオ番組を持っていて、23:30になると毎週欠かさずラジカセから伸ばしたイヤホンを耳につけて90分間を過ごしていたのが懐かしい思い出です。今でもセックス・ピストルズの "Anarchy in the U.K." を耳にする度に番組の事を思い出します。いわゆる年齢がバレるってやつです。


話が逸れました。映画本編も何となく「この人っぽさ」という雰囲気が漂ってくるような気がします。淡々と進んでいく話の中に所々登場する小さな幸せの風景。でも物語の大筋としては不幸な方向に突き動かされていく話だし、最終的には誰も全然救われない話です。それでも暗いだけの話にならないのは、登場人物が良い方向に向かえなくても決して暗くはならず、どうにか生きていく姿を映し出しているからではないかと思います。

物語のクライマックス、徳江さんの手紙の一節「こちらに非はないつもりで生きていても、世間の無理解に押しつぶされてしまうことはあります。智恵を働かせなければいけない時もあるのです。そうしたことも伝えるべきでした。」に、この物語の全てが凝縮されているようでした。映画を見終わった今でも未だに心に残っています。

あん

あん