一汁三菜

自分が楽しいと思うこと、マラソン、旅行、その他日々の記録をしたい。

上級救命講習を受講した

以前受講しようと思っていると書いていた「上級救命講習」を受講してきました。場所は立川防災館。たまたま直近で土曜日開催だったのがここだったので、はるばる電車とバスを乗り継いでやってきました。平日に受講するならばもっと自宅に近いところという手もあったのですが。

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講義は朝9時から始まって、夕方17時に終わるという丸々一日がかりのスケジュールになっています。15分前にやってきて、受付で教材代の2,600円を支払いました。代わりに、100ページ弱の教本と人工呼吸用のマウスピースを渡されます。また、講義の後半で三角巾も渡されます。会場は立川防災館の3階にあり、様子はさながら体育館といった感じのところでした。かなり広い空間でしたが暖房がしっかりと効いており、寒さを感じることはありませんでした。当日来ていたのは、6名の講師に対して40名ほどの受講者。男女比は概ね2:1くらいでした。話している様子を聞いていると、介護, 保育, スポーツ指導をしている人たちが中心に受講しているようでした。

事前に調べていた感じだとDVDを見るだけの講義という形式もあるようですが、今回の講義は指導員が直接講義や実演を行う形式でした。

午前中は救命法の講義と実技。胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAEDの使い方についての講義がみっちりと行われます。ですが自動車運転免許証の取得の時の講義と比べると割とあっさりめだった印象があります。実技講習の後に実技試験が行われます。容体の確認から胸骨圧迫、AEDの使用までの一連の流れを行います。基本的に講義の中で教えていただいた手順をなぞるだけですが、身体が濡れている場合に身体を拭き取ってからAEDのパッドを装着することや、ネックレスをしている人のネックレスを退かすといった点が追加で試験されることもありました。

12時からは1時間の昼食休憩。立川防災館の周りには本当に何も無いので、近くの立川市役所の中にあるコンビニが唯一の生命線です。受講者は持参している人を除いてこちらで買った物を持ち帰って食べているようでした。平日は4階の食堂が使えるような感じもありました。

午後は乳幼児の胸骨圧迫の方法の実技を行った後に筆記試験。1問5点で100点満点, 80点以上で合格の試験です。事前に試験のポイントについては重点的に解説があるので、そこをしっかりと覚えておけばまず間違いなく筆記試験は通過できます。

試験の後は、乳幼児への胸骨圧迫の実技演習, 喉に物が詰まった時などの吐かせ方, 三角巾の使い方,搬送法についての講義や実演が行われました。三角巾の使い方については、2人1組になってお互いに身体の固定をし合います。毛布を使っての搬送法は介護の現場などで実用になる機会が多いのか、熱心に聞いている人が多くいらっしゃいました。

全ての講義の受講後に、上級救命技能認定証をいただけます。有効期限は3年間で、3年以内に再受講する必要があります。再受講の場合は受講時間が3時間となり、受講料も1,600円になります。

丸々1日かかること、なかなか休日には開催されていないので仕事で使う機会でも無ければ受講しづらいことなど難しい点はありますが、いつ何時何があるか分からないものです。特に身近な人が急に倒れた時に救急車が到着するまでの7-8分間の応急処置がその後の快復を助けることになるケースもあるかもしれません。8時間の講義だけで万が一の事態にスムーズに対処できるとは全く思いませんが、それでも万が一の備えの一つにできればと思っています。