一汁三菜

自分が楽しいと思うこと、マラソン、旅行、その他日々の記録をしたい。

第29回 鴻巣パンジーマラソン

大会名 第29回 鴻巣パンジーラソン
距離 ハーフマラソン (21.0975km)
記録(ネット) 1時間50分47秒 (手元の計時)
記録(グロス) 1時間51分47秒
種目順位 573位 / 1314人エントリー
総合順位 1575位 / 3832人
場所 埼玉県鴻巣市

前日に飲み会という禁じ手を堂々と犯しての参加。朝ご飯を食べる暇もなく、コンビニでおにぎりを買って、現地で食べました。以前、出走1時間前に食べた物が、走っている最中に胃の中で暴れてつらい思いをした事があるので、今回もそういう目にあうんじゃないかとヒヤヒヤしました。結局大丈夫だったのですが。

風がとても強い中、出走。ひたすらフラットなコースという事で、5分/kmのペースで1時間45分でゴールするのが目標でした。

入りの1kmは団子状態がほぐれず、6分10秒のペース。このペースで5km地点くらいまでいかないとなると後半相当きついなと心に焦りを覚えていましたが、割と早い段階で人口密度が下がっていきました。2km地点では5分30秒のペース。その後4km地点までは5分10秒のペースでしたが、それ以上ペースを上げられません。向かい風が強く、これ以上ペースを上げると後半に影響が出る状態。これではさすがに1時間45分は無理じゃないかと思い始めた矢先、5km地点では4分40秒。追い風に乗りました。

ただ、この先10km地点まで距離表示が全く無くなり、自分のペースがどれくらいの物か分かりませんでした。10km地点では50分30秒位。なかなか良いペース。だけど後半やや上げないといけないかなと思い始めた矢先、右膝に激痛が。しばらく我慢して走り続けましたが、とても走っていられなかったので立ち止まりました。

これは完走も厳しいかなと思い、リタイアが頭に浮かび始めます。スタート前には5分/kmなんて言っていたのに、もう目指せるはずもない記録。だんだん惨めさもこみ上げてきてきます。そういえば2週間くらい前に練習で20km走ろうと思っていた時も、10km地点で右ひざの痛みに襲われて断念したんだという事を思い出したり。

しかしこれは独りでやっている練習ではなくて、3,500人が走っているレース。後ろから追い越してくるランナーに「ほら!がんばれー!」と声をかけてもらったり、沿道の応援を直接受けたりと、何度も励まされます。そのうちストライドを大きくとって、膝に負担をかける代わりに腿に負荷がかかるようにすれば走れるという事に気づき、フォームを修正して走り始めました。慣れないフォームなのでいつものペースと比べるとだいぶ遅くなっていますが、痛みもなく走れています。

それでも慣れないフォームで疲れがたまり、13km地点では早くも「立ち止まって休んじゃおうかな、もう記録も無理だし。」という気持ちが頭をもたげてきます。が、過去の経験から、ここで一度休むと後々後悔する事は目に見えています。目先の休息と将来の満足感のどちらを取るのがいいかといえば、間違いなく後者。気持ちが負けている時は目先の休息を選択してしまう事もありますが、この時は応援を沢山うけていた事もあって、どうにか休まずに走り続けられました。

15km地点のタイムは1時間28分でした。右膝を痛めた時にだいぶ長いこと立ち止まっていたように思っていたのですが、実際は3分遅れのペースで走れていたようです。

18km地点くらいでは、「目先の記録の為に今頑張るのではなく、将来の為に走るのだ。」というような事を考えながら走っていました。目先の記録を見れば今回は目標を達成できそうにないし、気力が抜けてきてしまいます。しかし将来の記録だったり、あの時出せるだけの力を出したのだという思い出だったりというのは、多分目先の記録なんかよりもずっと自分の財産になるはず。なーんて事を考えていました。多分こういう発想は、ランナーズ・ハイになっている時でもないと考えつきません。

18km地点〜20km地点は道幅が広い事もあって、沿道の応援がとても多くて助かりました。これぞレースの醍醐味だと思います。20km地点で時計を見た時に、もしかしたらどうにかスパートをかければ1時間50分は切れるかも、と思ったのですが、右ひざの痛みが残っていた事もあって、なかなか思う通りのスパートはかけられませんでした。

目標は達成出来ませんでしたが、一応自己ベストは2分くらい更新。昨シーズンの自己ベストが2時間0分31秒だった事を考えれば、1年で10分の更新です。ランナーズ・ハイが抜けてくるにつれ、日常を思い起こして憂鬱な気分になったり。

会場から出た後は、十万石ふくさや鴻巣店で、桜餅と十万石まんじゅうを購入。